「がんがら新聞」というのは昭和に発行されていた民間ローカル誌で
元毎日新聞記者の方が有志と発行されていたものです。
たぶん、池田の図書館にも保存されていると思います。
私の手元に最近これが届き、読み進めていくと、とてもおもしろくて
少しづつ紹介できたらいいなと思います。
今日紹介するのは島田福男さん(昭和56年没)が書かれた記事です。
文字が薄くなってわからない部分は○にしています。
女神同士が物を投げ合って好きな人を奪い合うなんて
なんともおもしろい物語です。(^^)/
その後どうなったんでしょう、気になります
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
巷説池田史 島田福男
住吉さんと猪名川の女神とのラブ・ロマン
この話のあら筋は天平時代に起きた「住吉神代記」によるもので
最もびっくりするのはご祭神は年が経っても死なず
思い立てばたちまちハンサム・ボーイになれたということである。
さんぬるある年、御殿を新築するのに必要な材木探しに北摂へ来られたが
その折も例の魔法で凄くたけだけしく、
それでいて水もたれるような青年に変身された。
そのため猪名川の女神は一目ぼれし
「この川には良い木がたくさんございます。ご案内致しましょう」と
甘い言葉をかけて近づいた。
下世話に「遠くて近きは男女の仲」というが
神様は人間よりずっと好色なので、たちまち割ない仲となられた。
おそろいで住吉へお帰りになったら無事だったのだが
武庫川の女神もキレイだ、と聞いてこっそりその方へ回り道をされた。
喜んだのは武庫川の女神で「いらっしゃいませ」と昼も夜も離さない。
ところがこのニュースを猪名川の女神へ知らすアホがいた。
「武庫川さん、私はれっきとした本妻ですよ。夫をすぐ返しなさい」
しかるにこのときの男神の行動を原書は載せていない。
おそらくやりとりを聞きながらニヤニヤしていたのであろう。
両河の女神は「では力づくで勝負を決めましょう」と
まず猪名川が河原にあるだけの石を武庫川にぶち投げると
武庫川はセリ草を引き抜いて
「猪名川の顔にあたれ」とほうり続けた。
さてこの実力行使のあと、ふた柱の女神はどうなったか?
だが私なら住吉まで押しかけたけれど三っもの同じ御殿が並んでいるのは
入ると後へ○けられたり、前へ隠れられたり、
でどちらもヘトヘトになり結局あきらめて帰ったということにする。
ついでなので同書に書いてある住吉さんの別名を紹介しておこう。
まるで落語の寿限無だが、
昔は長いほどお偉いと相場がきまっていたのである。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
なんだかちょっとわかりにくいとこもありますが
こんな話聞いたことなかったので、おもしろいと思いました。
この記事を書くにあたって島田福雄さんはお亡くなりになっており
がんがら新聞もすでに解散しているため掲載の許可はいただいていません。
池田の歴史についてたくさんの人に知っていただきたいという思いで
このブログを書いておりますが、何かございましたら「お問い合わせ」から
ご連絡を宜しくお願いいたします。
ところで只今絶賛製作中の物語「神火を飛ばした男たち」は
予定通り3月1日に発売できそうです。
今日も印刷屋さんで打ち合わせしてきました。
もうあと少しで完成、そして印刷できます。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
池田の郷土史研究家「中岡嘉弘さん」の様々な
↓↓↓講演をユーチューブで聴いていただけます
いけだより
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★