大阪府池田市は歴史の古い町で城下町。
和菓子、池田炭、造り酒屋など代々続くお店があり
そしてシンボルに五月山があり、自然が豊かです。
神社が14社、寺院が43寺あり 史跡や遺跡がたくさん残されています。
阪急池田駅から来られる場合はバスが出ています。
久安寺、余野、伏尾台センター行きのバスに乗車、
東山で下車して徒歩です。
その場合は、細河神社、陽松庵、慈恩寺へと山を登る感じになります。
私は伏尾台~ 鼓ケ滝へ降りる道を行きました。
障害者支援施設コスモスの方へ行くと すぐに、
それらしきお寺の入口風なのが見えてきます。左の道をすすみます。
少し歩くとすぐにお寺が見えてきます。
慈恩寺(曹洞宗) 池田市中川原485
地元では「吉田の毘沙門さん」と呼ばれて信仰されています。
本尊毘沙門は四天王・十二天のひとつで、七福神の1つでもあります。
もとは真言宗で江戸時代に永平寺曹洞宗に改宗されました。
現在も護摩がたかれ、真言密教のなごりがあります。
境内には蓮の栽培がはじめられ、7~8月には蓮が綺麗に咲くそうです。
2017年7月の撮影です↓
2017年5月後半に行った時の蓮はこんな感じ
まだ咲いてませんでした(*^-^*)
階段を上がり、さらに進みむと本殿が見えます。
とても綺麗に手入れされていて気持ちのいいお寺です。
大きな駐車場もありました。
とても大きく美しい鐘があります。
平成18年当時の梵鐘が池田市友好都市中国蘇州市寒山寺の梵鐘(レプリカ)と交換されて友好に一役かいました。
大晦日には除夜の鐘が鳴ります。
さぁ次は陽松庵(曹洞宗)少林山・退蔵峰へ
所在地/池田市吉田179
この辺りは地図が見当たらず、
あちこちへ小さな道があるのでどこを通っていいのか わかりづらいです。
私はたまたま行った道が陽松庵へとつながっていました。
本当に森林浴できる木々におおわれた道、
ここをテクテクと下るとすぐに建物が見えてきます。
2017年3月にこの道を野生の鹿が13頭
すごい勢いで走り去るのを目撃しました。
めったに遭遇しないと思いますが
現れる時にはザザザっとすごい音が近づいてきます。
他にもイノシシや猿が現れるそうです。
こちらが経堂です。
ここに数千巻というお経が「輪堂形式」という
回転する棚に収められているとても珍しい経堂です。
たまたま緑の光が入っていて、
最初は何かの現象かと思ったのですが レンズフレアだそうです。
すごく長い年月を感じさせる圧倒される建物でした。
現在は中にお経はないそうです。
そしてお寺の入口へこちらも本当に綺麗に手入れされているお寺でした。
日当たりがよく、気持ちいい空気感です。
禅寺としての伽藍配置が整っています。
開山は1351年室町時代。
御本尊は釈迦牟尼仏、脇に道元禅師、螢山禅師の木造が安置されています。
江戸期の禅僧、天桂伝尊禅師が開いたお寺で、
晩年はこの地で弟子の育成や『正法眼蔵』の参究をされたそうです。
立派な鐘がありました。
戦時中の供出令にも特に許しの出た鐘だそうです。
陽松庵では毎週日曜日の午前9時半から「座禅の会」が開催されています。
どなたでもご参加いただけるそうです。
座禅の会に参加させていただいた時の体験記も
よろしければお読みください。
池田市の禅寺「少林山 陽松庵」座禅会に参加しました。
3月には梅が満開に!4月には桜が咲き、お茶会が催されます。
そして、 木々のおおい茂った道をまた下ります。
見えてきました、細川神社(細川社)です。 池田市吉田1
この辺りから水が流れるけっこう大きい音が聞こえてきます。
「延喜式」神名帳に記載されている古いお社です。
鳥居をくぐって、赤い小さい川を渡ると境内に入り本殿があります。
樹木に囲まれた荘厳な神域です。
ご祭神は「細川水神」「通船神」 明治天皇もここを訪れたそうです。
神社の前に忠魂碑が立っているのですが
それは戦後に小学校から撤去されたものだそうです。
遠くへ行かなくてもこんな素敵な場所が近くにあるというのを
あらためて気づきました。
皆さまもご自分の近所のお寺、神社をもう一度訪ねてみてください。