小浜宿の旧和田家住宅は庄屋さんの家/大正時代のオルガン/宝塚市

兵庫県宝塚市の小浜宿(こはまじゅく)にある
旧和田家住宅をご紹介します!!

ある時は介護職員!ある時は旅人のシノハラです(^_^)/


江戸時代の庄屋さんのお家です(^^)/

■住 所 宝塚市米谷(まいたに)1丁目8番25号
『米谷』は、売布神社に祀られる下照比売神(シタテルヒメ)が
この地に稲作を
伝えたことより呼ばれるようになったと言う説があります。
■最寄駅 阪急宝塚線売布神社 南へ徒歩10分
■開 館 午前10時~午後3時
■休館日 月曜日・火曜日・年末年始・整理日

小浜宿(こはまじゅく)とは(^_^)/
15世紀末から江戸時代に栄えた有馬街道の宿場の一つで
京伏見街道、西宮街道も通り、交通の重点な場所でした。
名水「玉の井」の地で酒造が発達し、大工衆の町としても名を馳せた。


なんとなしに、
「そうだ小浜宿に行ってみよう!」と思い立ち(*^-^*)
車で池田からすぐなのですよ!30分くらいかな。

小浜を探検中「いわし坂」を探している時に発見したのが
旧和田家住宅なのです( ・◡・ )♫•*¨*•.¸¸♪


いわし坂は赤い橋(こくふばし)の左側から下りになっています。
このあたりは、ずっとずっと昔は瀬戸内海の浜だった時期があるそうで
ナント!いわしの荷揚げ場だったことに由来しているようです。


いわし坂のことはおいといて、、、(別記事見てね)


さぁさぁ♪ 旧和田家住宅です!
宝塚市内に残る最古級の民家で、
江戸時代の中頃までに築かれました。じゃじゃーん(^^)/

町並みにしっくりと馴染んでいるので
こちらが特別な住宅という感じはそんなにしなかったのです

平成まで、この家の末裔である和田さんが暮らしておられましたが

今は宝塚市に寄付されて、市の有形文化財とされて
見学できるようになっています。

平成7年1月に起きた阪神・淡路大震災では被災して、半壊の状態でしたが
神戸大学の方々によって調査され、
もともとの古材をできるだけ使用する方針で修理と保全工事をしました。

入り口のところに、いろいろ書いてあるのをまずは見てみると
入館料無料と書いてあり、

ほほぉ、、逆に無料だと入りづらいものね、、、と思いながら
そーーーっと入ってみると

人っ子一人おられず
私ひとりではないですか、、、

なんか、ちょっと怖い感じもしましたが
広い土間をうろうろとしてみました。

摂津・丹波型と呼ばれる妻入角屋本瓦葺(つまいりつのやほんかわらぶき)
角屋座敷(つのやざしき)という特徴を持っているそうです。

土間(うち庭)から家の中を写真とってみました。
この日は雨が降ったりやんだりで、薄暗い感じでした。

庭へ出て、家のまわりをぐるっと回ってみました。
綺麗に整備されている気持ちいいお庭です。


この道標はお庭にあるんですが
もともと和田家が違う場所に作ったのを、戻されたそうです。

お部屋とお部屋の間によく見ると段があるのですが
家の中の身分の違いで使うお部屋が決められていたそうです。

ウロウロしていると、うまやのあたり、、、
電気がついている部屋の中に係の人がいたので
「こんにちはー!」と挨拶すると

「あらあら、気がつかなくてごめんなさいね、ご案内いたします」と。

「さぁ、こちらへどうぞ」「次はこちらへ」と
私一人のために、ものすごく丁寧に親切にご案内していただけました。

靴を脱いでお家の中にも上がらせていただきました。

ちょっと、もう
どこがどこかわからんようになってるんですけど(゜_゜;)

こちらの和田家は代々、旧米谷(まいたに)の庄屋をつとめていたので
大量の古文書も所有していて、
宝塚市の建築史や、近代史をさぐる上で重要な家屋なのだそうです。

同じ敷地にある土蔵とともに
平成8年4月に宝塚市の有形文化財に指定されました。

大きな木でできた、実際に使われていた火鉢みたいなのです。
大木をくり抜いて作られています。

模様のついた襖は、震災でぐちゃぐちゃになりましたが
当時と同じ模様で、同じ京都の店で再現されたものです。

この地区の庄屋さんであった和田家は
苗字帯刀(みょうじたいとう)が許され、

村のあらゆる事の取りまとめをおこなっていた。

手前からざしき、つぎのま、くちのま


今も弾ける大正時代のオルガンです。
「YAMAHA」「HAMAMATSU」とローマ字が入っています。


昭和時代の五右衛門風呂は平成まで使われていました。

お屋敷内を案内していただいてる途中からザンザン降りの大雨になって

「ゆっくり雨宿りしていかれたらどうですか?」というお言葉に甘え、
お座敷から外を眺めるようにしながらペタンと座っていました。

案内の方は御自分のお仕事に戻られて、
薄暗い部屋の縁側で雨がざぁざぁ降ってるのを見ながらぼんやりしてると
江戸時代にタイムスリップしたような錯覚になって
使用人の方が働く気配、お家の子どもが走る気配を感じました。
このお家を大切に守ってこられたご先祖様達は、
今こうして観光地のようになってる家をどんな思いで見ているのだろうと
あれこれ想像してるうちに雨があがりました。
3~40分は座っていたかな、いい時間を過ごすことができました。

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