介護職についたのは
乳癌の検査手術で半日車椅子になったことがきっかけでした。
車椅子を初体験した時に不安だったり、押してくれる人に感謝の気持ちがあったり
いろいろ思うところがあって、まず単純に思ったのが
「車椅子を押す人になりたい」でした。
その時のことを書いたブログは↓こちら
50歳で介護職員初任者研修を受講することを決め現在学校に通っています
最初はガイドヘルパーを目指していて、半年ぐらいかけて介護職員初任者研修や、
ガイドヘルパーの資格をとりに行くところからはじめて
資格がとれたら今度はハローワークへ行ってみました。
最初に面接に行った会社でガイドヘルパーの仕事は今そんなにないけど
グループホームで人が足りないので、見学だけでもしてみませんか?
と言ってもらって、行ったのが今パートさんをしてる施設です。
施設で暮らす利用者さんは毎日の生活の中でテレビを見るのは楽しみですが、
その他のいろんなレクリエーションを楽しみにしてる方が多いです。
その中でも音楽のレクリエーションは人気があります。
ピアノやギターなどの楽器があれば尚いいですが
ユーチューブで唱歌のカラオケがあるので利用するのもいいし
手拍子だけでも大丈夫です。
1年を通して人気のある曲
・ふるさと
・荒城の月
・揺籠のうた
・月の砂漠
・花嫁人形
・ふじの山
・浜辺の歌
・雨ふりお月さん
・瀬戸の花嫁
・リンゴの唄
・お座敷小唄
・見上げてごらん夜の星を
・蘇州夜曲
・知床旅情
・四季の歌
・椰子の実
・隣組
あとは季節ごとに「さくらさくら」や「早春賦」「こいのぼり」なども人気です。
意外と「22歳の別れ」などのフォークソングもご存じです(^_-)
私は年中通しての人気曲と、季節の曲をいろいろまぜています。
知らない曲はあまり覚えられないようで、
知っている、なじみのある曲がいいです。
★時間は30~40分ぐらいまでがいいと思います。
2番までで18曲ぐらい歌えます
★他のレクリエーションも同じですが、全員に声かけします。
興味ないだろうなと思う人でも、誘われて断るのと、誘われないのでは気分的に違います。
どうせ誘っても参加しないだろうなと思っても一声かけるようにしています。
★歌詞はあらかじめ作っておいて人数分コピーしておきます。
ページ数があって、その中から抜粋して歌う場合は必ずページを入れておく。
「8ページの四季の歌を歌います」と言っても、ページを出せない人がいます
ご本人があせって不穏になられる場合があるので
他のスタッフが目を配ってページをめくるお手伝いをしたりスムーズにいくようにします。
この歌詞の作り方によってレクリエーションの楽しさが変わりますので大事なところです。
自分がちゃんとそのページを出せないことを他の人に知られたくないためにトイレに行ったりする方もおられます。
歌い出す時は必ず全員がそのページを出せているかどうかを確認し、歌い出す。
★私はギターで伴奏をするので
「今からギターを弾きますので、知ってる曲があったら一緒に歌ってください」
と全員に言ってからはじめます。
歌ってもいいし、歌わなくてもいいけど、参加しててくださいねという意味ですが
これを言うと皆さんほっとしたお顔になります
★歌うと体操をするのと同じくらいの効果がある、歩くより運動したことになる、
脳の活性化になりますよ、腹式呼吸で胃腸に刺激があって腸の働きがよくなるので便秘に効きます、など歌うことでどうゆうメリットがあるのか、という話を盛り込んでいく。
★歌と歌の間に説明を入れていく
「春の小川」大正1年に作られて、この年にはタイタニック号が沈没しました
「一月一日」明治26年に島根県出雲大社の宮司さんが作詞しました
などなど、この年にはこんなことがありました、
こんな人が作りましたという説明を入れます。
★自分も一緒に大きな声で歌う
職員が大きな声で楽しそうに歌うと、それにつられて利用者さんも笑顔になってきます。
★一曲ごとに、皆さんがページを開けてるか、歌えているかを確認しながら進めていきます。
歌詞の文字が見えなくて歌えない人にはお部屋からメガネをとって来たりします。
その間はお話しをして時間をかせいだりします。
全員が、「歌えた」「楽しかった」「もう少し歌いたい」そう思ってもらえるといいですね。
★歌のあとは水分補給。
私が実際に音楽レクリエーションをしてて感じたことを書いてみました。
最初は自分自身、ギターを弾くことや歌うことでいっぱいいっぱいで
利用者さんに目を配ることができにくく、
利用者さんのノリもよくなくて、挫折しそうになりましたが
回を重ねるうちにだんだんツボがわかってきました。
毎回新しい発見があって、前回より今回がよくなったな、と思います。
こちらは私が作ってる歌詞カードです↓
小さいファイルに入れるようになってて季節ごとに入れ替えたりしています。
認知症の利用者さんは、音楽レクリエーションをしてもすぐに忘れてしまいますが
なんか楽しいことがあったな、という感覚は残るようです。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。