2020年は新型コロナで大変な思いをした年ですが
鬼滅の刃など鬼がブームとなりましたね!
池田市の逸翁美術館にある
大江山の鬼退治が巻物のように書かれた「大江山絵詞」は
室町時代に書かれた大江山の鬼退治の資料では日本最古のものだそうです。
誰がなんのために書いたものかわからないそうですが
ご覧になったことはありますか?
美術館などに行ったら、
何枚かポストカードを買ってきてコレクションしてるのですが
その中に大江山絵詞のポストカードがありました。
逸翁美術館の売店で購入したものです。
実際に見ているのですが↓たぶんこの中の「開け!絵巻」の時かな
「大江山絵詞」はとても色鮮やかな印象でした。
ライコウと呼ばれる源頼光
鬼退治をした主人公は、平安時代の下級貴族でライコウ、本名は源頼光。
川西の多田神社でおなじみの、源満仲の長男なのです。
源満仲(父) 912年 まんちゅうさん
源頼光(長男)948年 ライコウさん
親しみのある呼び方の親子です♬☻☻♫•*¨*•.¸
そして、ライコウの弟が、最近このブログにも書きました
悲しい伝説のある美女丸です。
後に多くの征夷大将軍を出す、清和源氏の一族で、
鎌倉幕府初代将軍の源頼朝、室町幕府初代将軍の足利尊氏も子孫です。
お墓は、多田神社の本殿の奥に父の満仲とともに並んであり
多田神社のご祭神とされています。 多田神社↓
鬼退治のお話し
平安時代
多くの人が神隠しのように行方不明になっているのは、
鬼の仕業ではないかと疑ったライコウは、
家来を連れて、鬼が出るという噂の大江山へ鬼退治に行きます。
山中で見つけた大きな館に一夜の宿を頼もうと、声をかけると
中から出てきたのは、3メートルはある大男でした。
この大男こそ、酒呑童子という名の鬼ではないかと勘づいたライコウは
夜の宴で、どんどん大男に酒を飲ませます。
寝入った大男を見にいくと、鬼の姿になっていました。
寝てるところをみんなで押えて、首を切り落としますが
その首が空中を飛んで暴れ回ります。
なんとかとどめを刺し、鬼退治に成功!
酒呑童子
退治された酒呑童子は大江山に住んでいた鬼の頭領、
お酒が好きだったことから、この名で呼ばれていました。
本拠とした大江山では洞窟の御殿に住み棲み、
数多くの鬼共を部下にしていたといいます。
最後に
南北朝後期から室町初期頃に書かれたとされているので
ライコウが生きた時代のずっと後に、
ライコウをヒーローに仕立てることで得をする人物が
何かの目的を持って書かれたのではないかとも言われています。
次に逸翁美術館で大江山絵詞を見るのはいつでしょうね
最後までお読みいただいてありがとうございました♬☻☻♫•*¨*•.¸