珍しい神秘の三鳥居/渡辺さん発祥の地/坐摩（いかすり）神社/本町

２０２１年の末に、本町を探検してて発見した神社です♪
ざまやんこと、坐摩神社（いかすりじんじゃ）をご紹介します！
さて皆さん、これ↑めっちゃ不思議な光景なのですがわかりますか？

■名　前　坐摩神社（いかすり）（ざま）通称はざまやん
■御祭神　坐摩大神　（五柱の神の総称）
　　　　　生井神　福井神　綱長井神　阿須波神　波比岐神
■ご神徳　住居守護　旅行安全　安産守護
■社　格　式内大社・摂津一宮・官幣中社・別表神社
■御神紋　鷺丸(さぎまる)　※JALのマークに似てる！
■住　所　大阪市中央区久太郎町４丁目渡辺３号
　　　　　隣が大阪神社庁です♪

こんなご案内がありました(^^)/

ご由緒

神功（じんぐう）皇后が新羅（朝鮮半島あたり）からお帰りになった時に
天満橋の西、石町付近におまつりされたのが始まりとされています。
平安時代の「延喜式」という古い記録には攝津國西成郡の唯一の大社と記され、産土神（うぶすながみ）とされております。

１５８２年
豊臣秀吉の大坂築城で土地の交換を命ぜられて今の場所に移りました。
現在の鎮座地名が渡辺となってるのも、元の地名が渡辺だったということで
渡辺姓の発祥地として有名なのだそうです。
宮司さんのお名前も代々渡辺さんで、受け継がれています。

１８６８年（明治元年）　
明治天皇が大阪へ来られた時は御親拝なされ、相撲をご覧になりました。

１９５９年　
鉄筋コンクリート造で戦前の姿のままに復興されました。

とっても珍しい三鳥居

「三輪そうめんのマーク」を思わせる全国でも珍しい三鳥居
三鳥居の起源は不詳で、古文書にも「古来一社の神秘なり」と記されていて、全国に７つしかないと言われてます。
調べてみると三輪神社も三鳥居のようです、なるほど。
最初に不思議な光景と書いたのは、このことです(^^)/

拝殿

拝殿の格天井(こうてんじょう)には各地の陶芸作家が寄進した18枚の額皿が飾られているそうです。
そんなん知らんからじっくり見て来なかった～(@_@)

現在の町名が「久太郎町4丁目渡辺」というちょいと変った住所なのは、
渡辺津から神社と渡辺さんが移り住んだから、なのだそうです。ほほー
世襲宮司さんも渡辺さんで、奈良県のあたりを支配した国造である都下国造（つげのくにのみやつこ）の末裔と考えられていますのです。

突然ですが(^^)/　
デパートの「そごう」のルーツは1830年、十合伊兵衛（そごういへえ）が坐摩神社の南隣に古着屋「大和屋」を開業したのが始まりなのですと。

もともとの地である渡辺津は、旧淀川河口にあった巨大な港湾の地。

その渡辺津に住んでいた人物が全国の渡辺さんの祖先である、
平安の超かっこいい武将、渡辺綱（わたなべのつな）で、大江山の酒呑童子（しゅてんどうじ）退治や、京都の一条戻橋の上で鬼の腕を切り落とした等の逸話があり源氏物語や光源氏のモデルとされる源融の子孫にあたります。

なんと！一昨年このブログに書いた
川西市にある悲しい美女丸伝説の小童寺に渡辺綱のお墓がありました！
↓こちらが川西の小童寺にある渡辺綱のお墓、めっちゃ山の中です。

境内右にズラリと並んだ
大江神社、繊維神社、大國主神社、天満神社、相殿神社

さすが繊維問屋が多い船場！境内には繊維神社があります。
この中のどれかが繊維神社、、、、

末社に陶器神社と稲荷神社がある

火防陶器神社（ひぶせとうきじんじゃ）
左側の奥にあるそうで全く気付かず、写真を撮ってきませんでした、、、
もとは別の場所にあったそうですが、明治時代にこちらに移られたとか。
陶器商関係者から崇敬をあつめています。
夏に行われる「大阪せともの祭」は江戸時代から300年続く夏の風物詩。

陶器の狛犬さんがおられました！

上方落語寄席発祥の地

上方落語中興の祖と言われる、初代・桂文治（かつらぶんじ）が、この坐摩神社で始めて常打寄席（じょううちよせ）を開きました。
2011年に「上方落語寄席発祥の地」の石碑が建立！！
それまで大道芸に近かった落語を、室内の高座で演じるという今風の形に改めました。

境内に石のライオンさん
もしや、そごうと関係あり？きっとそうだよね！！

大都会の本町にある坐摩神社は地下鉄本町駅からすぐです。
近くには南御堂さんや、難波神社があります(^^)/