熊川哲也(43)にインタビュー
1年ぶりに「カルメン」で 舞台に立つことになりました。
通常バレエダンサーにとって 1年間のブランクは
精神面、技術面で大きな負担なはず・・・
しかし余裕の表情の熊川さん、
一体どんな精神構造をしているのか質問してみました。
★意識を高く保つ秘訣とは?
僕はね・・・うっふっふっ(*´∀`*) スタジオに入って音楽を聴いたりとか、
体動かして汗をかいたりとか、 することすべてが気持ちいいんだよね
やっぱこう、なんか音楽が入ってくると、 のるじゃないですか
つらいですよ、体は。ある程度くるとね。
ただそこは点数がないんで、 甘えられる部分かな、厳しい部分もあるけど。
★10代、20代の頃と変化はありますか?
ダンサーは特に精神面での成長、表現力だよね。
表現力が培った時には悲しいかな体がついてこない。
表現が成熟した時は体がついてこない、 体がある時は表現が成熟していない。
表現が成熟する早さが我々の時代よりも早くなってるんじゃないかなと思うね。
ロシアなんか、ドフトエフスキーとか、チェーホフとかそうゆうのを読んで芸術に入ってるから バックグランドがぜんぜん違うのよ
派動挙なんかやってるから、俺達なんか・・・
それをきづくのが、今40代になって初めて
「そろそろ太宰治でも読んでみようかな」とか。
★「努力」&「才能」熊川さんの中の比率は?
またそんな・・・ 視聴者が喜ぶような質問をしてくれちゃうね(*´∀`*)
そりゃ「才能10」だよ! でもそれがよくなかったね もっと学べた。
16歳で東洋人として初めて英国ロイヤルバレエ団に入団。
まわりからも「天才!」と言われ続けてきた熊川さん
★43歳になって改めて反省していることとは・・・
英国行った時に、 英国人が珍しがるくらいの動きを僕は15歳でできて行っていたから 「見せる側」になってたわけ
本来だったら「学ぶ側」で行かないといけないわけ 英国の歴史だったり、ロイヤルバレエ団の歴史だったり、 先輩達の舞台マナーだったり、役作りだったりとか。
もうそんなのそっちのけで「見せてくれ!見せてくれ!」と 俺も若いから、
「見たいんだったら見せてやるよ」くらいの勢いだったんですが
それがよくなかったね、今反省してる。 今は努力が少しづつ見えてきた。
それはやっぱり体もきついし、制限かかることが多いから
★ご自身のリラックス方法は?
車が好きだから、車を走らせたり、別荘へ行ったり、 いろんなことしてますよ
運転はほぼ毎日してるかもしんない
★お部屋のこだわりスペースは?
もう、全部!! 基本的に、好きなものに囲まれているのが好き
すべて1つ1つ思い出とこだわりがあって集めてきているので。
クラシックな環境かなという気がするけどね
前にテレビでやってたタオルを綺麗に揃えてるっていうのは、
掃除のおばちゃんがやってくれてる
シーツを変えるのもおばちゃんがやってくれる。
でも几帳面は几帳面、布団の四隅は揃えるし、布団のシワは大嫌い
朝起きたら必ずカーテンをあけて、縛る。
Kバレエ「カルメン」10/9(金)~11(日) 渋谷オーチャードホール
舞台はスペイン 魔性の女「カルメン」が主人公
カルメンを日本を代表するバレリーナ、荒井祐子さん、
海外の一流バレエ団のトップで活躍してきた中村祥子さんが演じます。
ある程度ベテランにいくと、新境地ってなかなかないじゃないですか
そういった意味では、そうゆう環境を提供できてよかったと思います。
彼女の魅力に惑わされ、愛の狂気に堕ちていく男「ドン・ホセ」を
熊川さんの他、遅沢佑介さん、宮尾俊太郎さんが演じます
★お二人の魅力を熊川さんに聞いてみると
遅沢さんはエリートコースきているよね ヨーロッパで活躍して、
プリンシバルですね。
宮尾さんは、バレエを始めるのも遅かったし、
努力して努力して今の色気を出しているんじゃないかなと思う。