尊鉢厄神 釋加院(しゃかいん)をご紹介します!
■山号 鉢多羅山
■寺号 若王子
■開基 724年 行基菩薩
■本尊 釈迦如来座像(木像 伝平安期作)
■住所 大阪府池田市鉢塚3-4-6
摂津国八十八カ所霊場 第五十七番霊場
聖武天皇勅願寺
戦国時代に織田信長の兵火に遭い全焼
1589年に伝承上人が「釈迦如来」を本尊として
「釈迦院」が復興されました。
尊鉢厄神大祭(尊鉢の厄神さん)
毎年1月18・19日に開催されます。
参拝時間は9時~21時
毎年たくさんの夜店が出ますが、令和3年は夜店がなかったようです。
阪急池田駅から歩いて行けない距離ではないですが
私が歩くと30分以上かかります(-_-)
阪急池田駅などから臨時バスが出ますのでご利用されるといいでしょう♪
㊟こちらの写真は2017年のです(^_^)/↓
神事は「青竹切り」から始まり、「大護摩焚き」まで盛大に行われます。
昔は村人だけの厄除けでした。
ものすごい屋台がたくさん出ています。
プロの方の屋台なので、お値段は少し高めなかんじ・・・
↓2017年の写真です
ライトアップされて綺麗ですよ!
尊鉢と言われる由来は・・・
4世紀頃、応神天皇のお母さん(神功皇后)が
朝鮮の王様から「お釈迦様」が持っていた「鉄鉢」を
献上(プレゼント)されて持ち帰りましたが
当時はまだ日本に仏教が広まっておらず、鉢塚古墳に埋められていました。
※鉢塚古墳は、五社神社にある古墳
それから数百年後・・・
”スーパー僧侶の行基菩薩”が近畿行脚の際にこの地に訪れ1泊した時に
なんと!観音菩薩が夢に現れて、鉄鉢が埋蔵されているとお告げがあり
目が覚めたあと、すぐにその地を発掘したところ鉄鉢を発見(^_^)
ことの重大さに、驚いて早速朝廷に報告したところ
天皇の勅願により若王寺(にゃくおうじ)の寺号を賜り
素晴らしいお寺が建てられたということです。
この石造りの鉄鉢は今でも釈迦院の宝物とされています。
実物は黒色の大きな石鉢だそうです。
その後、織田信長の兵火で、すべて焼き尽くされ
残ったのはこの鉄鉢のみだそうです。
厄神明王
お寺に伝わる古文書によると、境内に八幡宮があって
豊臣秀吉が朝鮮に戦いに行く時に
北の政所が戦勝祈願を込めて奉納したのが厄神明王。
この八幡宮に一緒に祭られた、「厄神明王」「延命地蔵菩薩」に対する信仰が尊鉢厄神となっているのです。
国の重要美術品に指定されている「宝篋印塔」
鎌倉末期に作られた供養塔で「藤原景正」のものと伝えられています。
最近では池田氏は藤原姓を名乗っていたことが
いろんな書物などからわかってきてきました。
この藤原景正は池田氏だったのではないかと研究されています。
関西形式の代表作として、昭和十年、国の重要美術品に指定されました。
鐘楼(池田市の指定文化財)
鐘楼には池田では最も古いうちに入る梵鐘が架けられています。
これは江戸初期3大将軍「家光」の頃
1632年に鋳造された鐘で、もと久安寺にありました。
↓この中にチラリと鐘楼が映っています(^_^)
釈迦院のホームページ
五社神社にある鉢塚古墳がただごとではない雰囲気!大阪府指定文化財
最後までお読みいただきましてありがとうございました。