星野道夫の親友が語る「ワタリガラスの神話」父と子のアラスカより生命の旅

テレビで放送された
「父と子のアラスカ」生命の旅

星野道夫さんの息子さんが父親の過ごした
アラスカを旅する物語です。
道夫さんが亡くなったのは息子さんが一歳半の時だそうです。

アラスカのシトカという町
アラスカで最も美しい町と道夫さんは書いています。
道夫さんはこの町に住む先住民の男性、
ボブさんとと親友になりました。

ボブさんが道夫さんに話した一言目が
「ワタリガラスの巣を見に行こう」でした。
それを聞いた道夫さんはとても喜んだそうです。

ワタリガラスの巣
アラスカの先住民の神話ではあらゆるものに魂を与えたとされています。
道夫さんはこの鳥に強く惹かれていました。

「森と氷河と鯨」より
ワタリガラスの神話・・・・
そのことが気にかかるようになったのはいつの頃からだろう
クリンギット族、ハイダ族にとどまらず
アサバスカンインディアン、そしてエキスモーにいたるまで
なぜワタリガラスが人々の創世神話の主人公なのか
つまりかつて人々はどんな目で世界を見ていたのかを
知りたかったのである


クリンギット族の墓守でワタリガラスの神話を受け継ぐ
語り部のボブさんは道夫さんをワタリガラスの巣へ連れていきました。
ワタリガラスの巣を見られる人は少ないそうです。
なぜなら、それは隠されているからです。

ボブさんは語りました。
ワタリガラスの神話を記録する計画がありました。
他の先住民の元へ旅をして
長老達の声を記録して
ワタリガラスの神話を記録して
ワタリガラスの道筋を記録したかったんだ
最初それは道夫さんの夢だった
ワタリガラスが人々に何を運んだのか
みつけることが
そして彼が私に夢を話してくれたとき
をれを聞いてとてもうれしかった
私も同じ思いだったから

「ワタリガラスの神話」
それははるか昔にさかのぼる
そのころまだ人間は自然と話せた
そして動物は人間と話せた
ワタリガラスは海へ行った
彼が歩いているとき大きな炎が出てくるのを見た
海の中から
そこには若いタカがいた
ワタリガラスは言う
助けてくれないか
そしてタカは振り向いた
私に何をしてほしい
あなたにあの炎を取ってきてほしい
それを取ってきたときあなたは
この世界のすべての人のために役立つ
だから勇敢であれ

タカは炎に焼かれながらもそれを持ち帰った
ワタリガラスはその炎を地上へ崖へ
そして雪の中に投げ入れ、全てのものに魂がもたらされた

我々はすべてを尊敬する
木や岩や大地
すべてはワタリガラスが投げたものだから
魂を授かっているのだから

ボブさんは最後に語りました
道夫はどこか自然の中にいると思う
感じられるんだ
だからもうあまり孤独に感じないんだ
自然の中で特別な瞬間を過ごすと
道夫の魂を感じるんだ
今でもね
君の中にも

最後までお読みいただきましてありがとうございました。
✲゚。.(✿╹◡╹)ノ☆.。₀:*゚✲゚*:₀。

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