陽松庵の座禅会日記⑩【忘年会】移ろいゆく四季/天桂禅師の眠る寺/池田市吉田町/2017/12/24

初めて座禅会に参加した時の日記はこちら↓
池田市の禅寺「少林山 陽松庵」座禅会に参加しました。作務やお話も体験/曹洞宗

2017/12/24の座禅会
緑のトンネルは木が切られて、独特の鬱蒼とした雰囲気がなくなりました。
耳をすますと、いつもとは違う鳥の声が聞こえてきました。
ここは外灯などもなく、暗い時間に来たらどんな雰囲気なのでしょう
想像しただけでゾクゾクします・・・



今日は「忘年会」の日でもあります。
お寺の畑で丹精込めて作られた美味しい野菜とお魚でお鍋
私は今回が始めての忘年会参加となります。

11月が終わり頃になると忘年会の日程が決まり
毎回の受付け名簿のところに詳細が書いてあって
参加する人はそこに名前を書きます。
どなたでも参加できます(^^)

普段は30分の坐禅を二回行いますが
忘年会の日は30分を一回(一烓)行います。
一回の時は少し長めになるような気が・・・
その後本堂で諷経をして作務(掃除)です。
掃除は裸足でするので冬は手も足も冷たく白くなります。
掃除をしてると「女の人台所へ行ってください!」と声がかかります。

昨年は大根おろしが大変だったと聞いていたので
私は家からマイ大根おろし機を持参しており、
それを抱えて台所へ走ります。
すでに新鮮な野菜が山のように積まれていて、それを洗い
刻んでいきます。
みんなでやると早い早い(^^)
私は薬味用のネギも担当いたしました
少しぐらいつながっていても愛嬌愛嬌(^^)

「こっちこっち」と引っ張られて座った場所は
94歳の方丈様の隣の席でした。
何度かお会いしていますが、直接お話しするのは始めてで
こんな機会をいただくことができたことを本当に有難く幸せに思いました。
方丈様は少し耳が遠くなっておられますが
ニコニコされて、お酒もお料理もたくさん召し上がりながら
いろんなお話しをして下さいました。
本当に失礼ですが、おちゃめなところも見えて緊張がほぐれます。
いろんなお話しをしましたが
「恋愛も恋もたくさんしなくちゃ」とおっしゃったのが妙に響きました

忘年会が終わり片付けてペットボトルを捨てに行き
陽松庵の真横にある「松樹庵」という建物の前を通った時
松樹庵を管理されている方が、「おいでおいで」と中に入れていただきました。
なんでも東山にあった尼寺を村の人々がここに移したそうです。
陽松庵の敷地内にあり、渡り廊下でつながっていますが
お寺としては別のお寺になるそうです(登録はありません)

松樹庵の中はとても広く、昔の日本の家のような作りで
家具もいい感じの骨董のような古い机、箪笥などがありました。

約300年にはなるという小さな観音様が祀られていて
お参りさせていただき、とても暖かい気持ちになりました。
陽松庵に来てもう2年になろうとするのですが、
観音様がここにおられることは知りませんでした。

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