年末といえばセールやバーゲンでにぎわう季節。
実は池田市では300年以上も前から「市」が立ち、
大盛況でした🎵
今回は、大正時代に話題になった「誓文払い」と、
池田にあった百貨店の歴史をお届けします。
1. 江戸時代からにぎわった池田の市
江戸時代の池田では「十二斎市」という市が月に12日も立ち、
食べ物から器、炭まで何でも売っていたそうです。
有名な杜氏の歌にも
「山家なれども池田は名所 月に十二の市がたつ」と歌われています。
2. 大正期の年末イベント「誓文払い」
大正時代に入ると京都発祥の*誓文払い(せいもんばらい)*が池田でも始まります。
商売での“うそ”を祓う意味を持つこの行事は、
年末にあわせてセールや福引が行われ、大盛況だったとか。
チンドン屋が宣伝し、和紙チラシやポスターが町にあふれ、
能勢の焼き栗や揚げ饅頭の屋台も登場しました。
↓こちら以前に書きました記事でございます♪
池田には大正時代にも百貨店があった!西之口町百貨店
3. 三越参戦で「えらいこっちゃ!」大騒動
昭和初期、
なんと三越百貨店が池田で出張販売を計画!
池田商店街を束ねる「呉商会」が猛反対し、町も中止を要請。
前年に川西で百貨店に打撃を受けた経験があり、
商店街は「えらいこっちゃ~!!」と大混乱となりました。
結果的に三越は撤退して一件落着。😌
4. 裏切り?呉商会メンバーが百貨店を開業
しかし翌年、
なんと呉商会メンバーが池田に百貨店をオープン!
ガ━━(゚д゚;)━━ン!!
「いとや百貨店」として北摂初の百貨店となり、
屋上イベントまで開催されるほど人気を集めましたが、
戦争もあり、時代の波には乗り切れなかったのか閉店。
旧エコミュージアムの建物がその跡地です。
↓こちら以前に詳しく書きましたので、ご覧くださいませ(^^)/
旧いとや百貨店/糸屋(近代建築)/前田金吾
5. 戦後まで続いた誓文払い
戦後昭和22年には誓文払いが復活。
サーカスや100軒以上の露店が立ち並び、能勢や川西方面からも客が押し寄せたといいます。
さいごに、、
池田は300年前から商人と買い物客でにぎわってきたまち。
三越騒動は当時の商人にとっては危機でしたが、
もし実現していたら今とは違う商業文化が生まれていたかもしれません。
歴史を知ると、いまの池田の商店街歩きもまた違った味わいになりますね。
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