託明寺|最澄・空海と唐へ渡った藤原葛野麻呂ゆかりの寺/池田市

スポンサーリンク

栄本町の託明寺をご紹介します!

すごい歴史のあるお寺なので、字がいっぱいになりましたが
わかりやすく書いたのでよろしくお付き合いくださいませ(^-^)

アクセス

池田駅からサカエマチ商店街を通って10分以内です
近くにビリケンさんがいます。
ビリケンさんの足の裏はテカテカ!眩しいご利益の「福の神」

池田市栄本町5-18

お寺の情報💁

■山 号 新江山
■宗 派 浄土真宗 本願寺派
■ご本尊 阿弥陀如来座像 
■開 基 兵衛尚光 

■住 所 栄本町5-18
■最寄駅 阪急宝塚線 池田駅

山門

門が開いてることは、とっても珍しいことです。
この日は「文化の日」で門が開いてました(^-^)

池田市託明寺の山門

本堂

現在の本堂は約300年前のその時のものです。
この↓屋根が本当に威風堂々と反っていて素晴らしいのです!
実物を見ると「ほほぉ~」って言ってしまいますよきっと。

池田市託明寺の本堂
本尊は阿弥陀如来立像1655年の作、
内仏阿弥陀如来木造は室町時代以前の作と思われます。

池田市重要文化財に指定されている
江戸時代狩野派の「吉村周山」の襖絵8面「松梅に鶴・桐に鳳凰」は有名。

庫裏玄関に何気なく置いてある衝立も馬場仲文の貴重な絵画です。

↓本堂内は普段は見ることができません。
池田郷土史学会の寺社見学会で訪れました。

スポンサーリンク

鐘楼

1672年の創建で平成4年に再建されています。
梵鐘は創建当初のもので、戦時中に供出されましたが運良く戻りました。

昭和17年に大阪府仏教会池田支部が結成されたとき、
市内四十四寺が一斉に梵鐘、半鐘を献納することに決めたのです。

託明寺の住職、葛野猶水は献納を提唱した一人でしたが
戦争のために梵鐘まで犠牲になる哀れとやりきれない思いをこめて
「鐘を送る歌」を作詞し、池田国民学校の先生が曲をつけて
児童たちが歌って鐘を送りだしました。
                  

託明寺のご先祖

ご先祖様は藤原葛野麻呂(ふじわらのかどのまろ)という人で、
765年に生まれたとされています。


この藤原葛野麻呂ですが、なんとびっくり!(^^)!
最澄&空海とともに唐に渡り
そして翌年6月に帰国し唐の文化を日本にもたらした
すごい人なのだそうです(^^)/

その子孫
藤原仲光は源満仲に仕える武将でした。


そのまた子孫
仲光の末流の子孫の兵衛尚光は蓮如上人に教えを受けて僧になり

兵庫県猪名川町あたりに浄土真宗を広めましたが
織田信長と石山本願寺の合戦に参加し1576年に討死。


その子ども
「親為」は僧門に入り「祐玄」となり

猪名川町あたりに正覚寺という小さいお寺を建てました。
この正覚寺が託明寺の発祥です。

その子ども
祐玄の子、祐西は1623年に寺を池田に移します。

それからおよそ100年のちに正覚寺から託明寺に変わります。

託明寺に変わりますには、深いイキサツがございます、、、

ええ話です~ 時は流れ流れ~☆彡

5世在空の弟に「尚良」という人がいました。

この尚良の子孫が和歌や絵の才に恵まれ、特に5代目宜春斉は、
絵画を呉春に師事するなど、池田の文化史に名を残しますのですよ♪

尚良は葛野家の分家となり山城屋仁兵衛という酒造業を営み事業は大成功!

そして、正覚寺をもっと立派なお寺にしたいと考えますが
当時はお寺の格式に厳重な建築制限があり、そのままでは再建できず
そこで寺格を買い取ろう!と全国を探し新潟のあたりにあった
由緒ある「新江山託明寺」を買い取ることに成功します。

そして兄の在空と力を合わせてお金に糸目をつけず
1724年に豪華な本堂を持つ「託明寺」を再建!

建物は13年もの歳月をかけて作られており
今見ても、豪華な様子に目を見はります。


その後、代々葛野氏が住職を継ぎ、
現在17世に及び、約400年の歴史を有するのです。


花嫁学校

池田市史によると
戦争が苛烈になる前、二年ほど花嫁学校を開いていたことがあるそうです。
茶道・華道・料理・習字・裁縫など専門の先生が6名ほどいて
近所の女子を教えていたといいます。
なんか、ほのぼのしたいい話ですね、、、

手水


森中恵美子さんの句碑




墓地には

墓地には算術師範・西村瀬右衛門の墓があります。
瓦職人で微妙なカーブの屋根瓦の数を計算する、
高度な数学に必要な頭脳を持っていました。

コチラの記事もどうぞ

🎵池田市内のお寺総まとめ↓
【保存版】池田市の寺巡りマップ|国重文から珍しい伝説まで全網羅

🎵池田駅前お散歩のおすすめコース↓
阪急池田駅前散策【城下町を町歩き】/古刹と近代建築/お寺巡り

🎵近所の弘誓寺の完全ガイド版です↓
弘誓寺の完全ガイド|熊のお墓・鐘楼門・襖絵・アクセス情報

最後までお読みいただきありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました