先日、池田駅からめんも坂を通って池田市民病院へ行きました。
この道は能勢街道で、妙見山から中津まで続く道です。
古くから続く和菓子屋さんやお寺があって見所満載でいい雰囲気♪
星の宮を過ぎると、何やらお堂のようなものが見えてきます。
↓星の宮について記事を書いてますのでご覧ください(#^_^#)
池田市の星の宮(星の御門)織姫伝説の7つの星/明星大神宮/伊居太神社のお旅所
「上池田薬師堂」または「あわん堂」と呼ばれています。
上池田1-9-7
阿波の人々がこのあたりに多く住みつき、
御堂を「あわん堂」と呼んだそうです。
元々はこの近くにある法園寺の末寺「極楽寺」にありました。
↓法園寺について記事を書いておりますのでご覧ください(^^)/
池田市建石の法園寺/竹原山・玉蓮院/浄土宗 知恩院末寺
よく見ると、扉の真ん中あたりに穴が開いていて
中を拝観できるようになっています。
見てみますと・・・中は真っ暗で何も見えません。
この日は特に小雨でお天気が悪かったのです。
しばらく見ていると、だんだん目が慣れてきて・・・・・
ひょえー!!!(~o~)とのけぞりましたよ
大きな薬師如来様がおられます。
なんと145㎝あるそうで、ほぼ等身大の立像です。
池田市の重要文化財に指定されていて、平安時代後期の作とされている。
桜の一木造りで漆塗りの後に彩色仕上げにしていたそうです。
頭部を少し右に傾けて、両手のひじを曲げて右手は施無畏印、
左手には薬壷を持っています。
ネットを被ったような頭部、二本線を表した腹部の表現などは
平安時代10世紀頃の天台宗系寺院の仏像によく見られます。
体の背面は彫刻が省略されたままになっていて、仏像が霊木より現れつつあるところを表現したもの、という研究者もいます。
脇侍の仏像は「月光・月光菩薩」で薬師三尊となっていて
あと眷属(けんぞく)として十二神将が揃っています。
眷属は身内のもの、家来などの意味。
十二神将は十二体の武神、これは見えなかったなぁ。
毎月8日は薬師如来の縁日で仏像が開帳されるそうです。
見れば見るほど味があるというか
なんかパワーを放っているようなお堂です。
阪神・淡路大震災と時に、像が転倒したそうですが
わずかなかすり傷ですんだそうです。
薬師如来は病気を治してくれる神様ということで
古来より遠方からお参りの方がたくさん訪れたそうです。
あわん堂の前には数体のお地蔵さんが安置されていて
中央の石仏が天文16年(1547)の銘が刻まれています。
年号の入った石仏としては池田では最も古いものです。
↓こんなスケッチを資料の中にみつけました。