昨年、カワムラ商店(旧加島銀行跡)さんで買った
昭和初期に作られた池田市の地図を眺めていると
興味津々で時間が経つのを忘れてしまいます。
その中に気になるお店は本当にいっぱいありますが
鍛冶屋(赤)をみつけました。
ここは池田市建石町の星の宮(青)から少し歩いた所です。
鍛冶屋というと、小学校で習った「村のかじや」♪
しばしも休まず 槌うつ響き
飛び散る火花よ 走る湯玉
ふいごの風さえ 息をもつがず
仕事に精出す 村の鍛冶屋
あるじは名高い 働き者よ
早起き早寝の やまい知らず
永年鍛えた 自慢の腕で
打ち出す鋤鍬(すき くわ)心こもる
この曲は大正元年に作られた曲で、
何回も歌詞が少しづつ変わって今のこの歌詞になっています。
作詞作曲は不明、軽快なこの曲は子供の頃によく歌いました(^^)/
今は教科書からはずされ鍛冶屋という言葉もあまり聞かなくなっています。
(ここで言う鍛冶屋は農業で使うカマとかスキを作っています)
池田の方が書かれたエッセイによると子供の頃に学校帰りに廻り道をして、
この鍛冶屋さんの前でしゃがみこみ長い時間、仕事を眺めていたそうです。
鉄をたたく音がトントン、テンテン、トン、テンテンと響き
赤黒くなった鉄を炭の山につっこまれて、フイゴで炎に包まれる
一度しゃがみ込んだらなかなか立てないほどおもしろいと書いておられる。
鍛冶屋のおじさんというと、なんとなく頑固で怖いイメージがありますが
この鍛冶屋のおじさんは子供が店先にしゃがみこんでいても
仕事を見せてくれていたのですね。
この「かじ屋」という曲を聴くと今でもこの光景が色も音もにおいも
鮮やかによみがえると書かれています。
建石町の鍛冶屋さんの前でしゃがみこみ、職人さんの仕事を
キラキラした目で見つめた男の子はその後、
石橋小学校の校長先生になられました。
最後までお読みいただきましてありがとうございました(^^)/