尊鉢や畑にもあった亥の子唄/イノコ/大阪府池田市

亥の子とは中国由来の宮廷行事で
西日本では旧暦10月(亥の月)の最初の亥の日に行われます。

子供達が近所の家をまわって、家の前で♪亥の子唄♪を歌って
お餅やおひねりをもらったりしていたそうで
今でいうハロウィンのようなものと想像すればわかりやすいです(^^)/
秋の収穫祭とも言えます♪

この亥の子が池田の尊鉢や畑やその他の地域でも行われていました。
家では新米でついたおはぎ(ぼた餅)を重箱に地域により二個か三個入れて
神棚にお供えしたそうです。(三個という説もあります)
ぼた餅はウルチ米と餅米で両手で握れないほどの大きなものを作ました。


夕方になると子供達が手に「亥の子ヅチ」という棒を持って
(細い竹や里芋の茎を芯にして藁を束ねた長さ70㎝ぐらいのもの)
近所の家を一軒づつまわり、家の前で「亥の子唄」を歌いながら
棒で地面をポーンと打つ。(これはモグラを打つためとも言われています)
来られた家の人はお餅やおひねり、お菓子などを出すこともあったそうで
もらった家には♪繁昌せ 繁昌せ♪と歌い
何もくれなかった家には♪鬼生め、蛇生め、角の生えた子を生め♪と歌い
新婚のお家では♪新米嫁さん祝え祝え♪と歌ったそうです。


しかし、伝承者によると尊鉢ではお金やお餅などを出すことは全くなかったといいます。

この歌詞に出てくる「じゅんべ」という人はどこの誰だかわかりませんが
能勢の方では「重兵衛」と歌われていて、おそらくそれが変化して
じゅんべとなったのではないでしょうか、と言われています(^^)

久保俊広さんの採譜ノートより

最後までお読みいただきましてありがとうございました。。
( ・◡・ )♫•*¨*•.¸¸♪

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